岩手県立磐井病院

専門・認定看護師

当院には、専門看護師1名と、認定看護師11名(うち特定看護師2名)が在籍しています。

各専門領域の役割を担い、チーム医療活動にも携わっています。

 

認定看護師紹介

 認定看護師とは、日本看護協会が策定した資格認定制度の一つです。特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を用いて、水準の高い看護が実践できる看護師のことを指します。

 

【がん化学療法看護認定看護師】  道上 美貴

 がん化学療法看護認定看護師として、患者さんの病気や治療に対する思いに寄り添い、治療を受けながら今までの生活をできるだけ維持できるように、支援しております。また、患者さんやご家族が、安心して安全に治療を受けることができるように、治療環境の整備や、医療スタッフの教育活動、チーム医療体制づくりも行なっています。

 外来化学療法室に勤務しておりますので、患者さんやご家族の方だけでなく、院外の医療スタッフの方など、お困りのことがありましたら、いつでもご相談下さい。

<具体的な活動内容>
  • 多職種と連携し、がん化学療法を受ける患者さん・ご家族への看護実践意志決定支援、抗がん剤の投与管理、副作用症状マネジメント、セルフケア支援
  • 研修会を通してのスタッフ教育活動
  • 院内・院外スタッフからのがん化学療法に関する相談対応

 

【緩和ケア認定看護師】  松浦 真由美

 緩和ケア認定看護師は、患者さん、家族が抱える、体や心、生活など様々な痛みやつらさを可能な限り和らげ、その人らしさを大切にし、生活していくことを支えます。

 緩和ケア病棟や緩和ケアチーム一員として活動しています。お困りごとがあれば、お気軽にご相談下さい。

<具体的な活動内容>
  • 緩和ケア病棟や、緩和ケアチームで、患者さんや家族の抱える身体や心、生活などの苦痛や苦悩を理解し、可能な限り和らげられるよう活動しています。
  • 治療や療養など、がんに限らず困っていることがあれば、一緒に考えていきます。
  • 地域全体の緩和ケアの質の向上のため、院内、院外の医療スタッフなどに、緩和ケアの知識や技術について研修を行っています。

 

【乳がん看護認定看護師】  佐藤 美智子

 乳がん看護認定看護師は、病名診断後の心理的サポート、多種多様な治療に対する意思決定支援、リンパ浮腫予防など、患者さんとご家族と共に治療上の悩みや副作用対策を含めた生活全般のサポートを行います。また、専門的知識・技術を患者さんの状況に応じてサポートが行えるようにスタッフへの実践・指導・相談対応を行っています。

 

【感染管理認定看護師】  松澤 亮

 医師・薬剤師・臨床検査技師など多職種で構成される感染制御チームのメンバーとして、感染対策を推進し、患者さんや職員をはじめ、磐井病院に関わる全ての人を、医療関連感染から守るために活動をしています。

 また、院内だけでなく、地域全体でより良い感染対策を実践できるように地域の医療機関との連携や高齢者施設への支援など院外での活動も行っています。感染管理に関してお困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください。

 

【新生児集中ケア認定看護師】  四垂 真弓

 新生児集中ケア認定看護師として産まれてきた赤ちゃんが子宮外の環境に適応していけるよう、急激な変化を予測し、成長発達の促進や親子関係を築けるための看護ケアを提供しています。また、言葉で表現できない赤ちゃんの小さなサインを読み取り、一人一人に合わせた看護を提供できるよう、スタッフの知識や技術の習得に向けた支援を行っています。

 

【手術看護認定看護師】  門間 りえ

 安心して手術に臨めるよう身体的・精神的ケアを行っております。術前訪問による情報提供や心理的支援、手術中の安全な体位固定や体温管理等を行いながら他の医療スタッフと連携して手術をサポートします。

 手術や麻酔についての不安や、疑問がありましたら一緒に解決いたしますのでいつでもご相談ください。

 

【認知症看護認定看護師】  石川 秀輝

 認知症の人を個性、思い、人生の歴史等を持つ主体として尊重し、できる限り意志や価値観に共感し、できないことではなく、できることやできる可能性のあることに目を向けて、本人が有する力を最大限に活かしながら、地域社会の中で本人のなじみの暮らしやなじみの関係が継続できるように支援を行っていきたいと考えております。

 

【透析看護認定看護師】  三浦 真奈美

 透析看護認定看護師は、透析を必要とする患者さん・家族の方々に専門的知識と技術を用いて個別的なケアを提供すること、他の職種と連携し患者さんの療養生活を支え、患者さんがその人らしく、生きがいや生活目標をもってより良い生活が送れるようサポートを行います。

 透析室に勤務しておりますので、腎臓病や透析についての不安や、聞いてみたいことがありましたらご相談ください。

<具体的な活動>
  • 腎臓病の進展予防
  • 腎代替療法(HD、PD、腎移植、保存的腎臓病療法)の選択支援
  • 専門的知識・技術を用いて安全・安楽な質の高い透析治療の提供
  • 合併症予防
  • 透析看護に関する相談
  • 透析に関わるスタッフへの勉強会を通しての教育活動

 

 

認定看護師(特定看護師)紹介

 特定看護師とは2015年より開始された制度で「特定行為に係る看護師の研修制度」を修了した看護師です。あらかじめ決められた手順書に従い、医師の指示を待たずに人工呼吸器の設定変更や点滴による血圧の調整、胃ろう交換など、研修を修了した行為をできる看護師です。

 

【クリティカルケア認定看護師/特定看護師】  小野寺 康

 「クリティカルケア」とは急激に具合が悪くなり、命の危機にある患者さん、家族に対して看護を行う分野です。突然の事故や病気の発症は患者さんとそのご家族にとって身体的・精神的にストレスが大きい状態になります。場所、時間を問わず人工呼吸器の設定変更や、血圧を上げる点滴、下げる点滴などの調整を行い重症患者さんが一日でも早く回復するようケアを行います。また入院中、急激に具合が悪くならないよう予兆を評価し、早い段階で関わることで重症化の予防も行います。

 患者さんやご家族に対し、発症時から状態が安定するまでの間、熟練した知識と技術を用いて治療のサポートや看護ケアの提供を役割としています。

 患者さんの症状が軽減し、ご家族も安心してお待ちいただけるような救急外来、安心して療養生活が送れるような入院生活のサポートをさせていただきます。

 

【皮膚・排泄ケア認定看護師/特定看護師】  小野寺 喜代  

 皮膚・排泄ケア認定看護師は別名 WOCと呼ばれています

 W(wound)創傷 O(ostomy)オストミー C(continence)失禁ケアを提供する看護師です。

 具体的にはW(wound)褥瘡(床ずれ)などの傷の予防や創の治りを良くするためのケアの提供や胃ろう周辺のスキンケア、その他スキンケア全般への支援をします。O(ostomy)ストーマケアの提供 生活の支援、C(continence)排便障害や失禁に関するケアの提供 おむつの選択 失禁用具の選択等を行います。

 院内外の様々な職種と協力しながら、患者さんやご家族が安心してよりよい生活ができるようにお手伝いしたいと思います。

 2023年度に特定行為研修を終了しました。手順書を元に医師の指示をまたずに以下の行為が実践できます。創傷関連(褥瘡のなどの壊死組織の除去(デブリードメント、局所陰圧閉鎖療法)瘻孔関連(胃ろう、膀胱瘻交換)、創部ドレーン抜去、輸液、脱水の調整などを実践しています。

<具体的な活動内容>
  • 褥瘡をはじめスキントラブルの予防に取り組んでいます。
  • 褥瘡予防対策チームに所属し、多職種とともに褥瘡やスキンーテアの予防対策・傷の治りを良くするための取組みを行っています。
  • 排尿ケアチームに所属し、多職種とともに排尿の自立支援に取り組んでいます。
  • 褥瘡・ストーマ・失禁ケアを必要とする方やそのご家族の支援を行っています。
  • 皮膚・排泄ケアに関する相談対応や指導を行っています。
  • 地域に向けて褥瘡や創傷予防,ストーマケアに関する啓蒙活動を行っています。
  • 皮膚・排泄ケア分野に関する研修会を行っています。
  • 特定行為を実践することで医師とのタスクシフトシェアができ、患者さんのケアに対してタイムリーに対応できます。

専門看護師紹介

 専門看護師は、特定の専門看護分野の知識・技術を深め、水準の高い看護ケアを提供することで、保健医療福祉の発展への貢献、看護学の向上をはかることを目的として、日本看護協会において認定されています。

 

【がん看護専門看護師】  千葉 美穂

 がんという病気がもたらすさまざまな苦痛や困難を理解し、患者さん・ご家族が大切にしていることを伺いながら、揺らぐ気持ちに寄り添い、納得した上で治療・療養できるような方法を一緒に考えていきたいと思っています。

 日々進歩するがん医療の知識を深め、院内外の相談に応じながら、地域のがん医療・看護の質の向上に努めていきたいと思いますので、お気軽にご連絡ください。

看護科委員会紹介

1.教育委員会

【目標】

(1)  個人を尊重し、思いやりを持って人々と関わることができる態度を育成する

(2)  個人の目標に基づいたキャリア開発・看護実践を通し、自己啓発ができるように育成する

(3)  個人の看護実践指標に応じたキャリア開発ができるよう、看護実践、人間関係、管理、教育・研究に対する学習の機会を提供する

【活動内容】

(1)  看護の専門的な知識、技術を段階的に習得できる

(2)  新人教育体系、キャリア開発ガイドラインの見直し、キャリア支援を行う

(3)  認定看護師・専門看護師を活用し、知識・技術の標準化を図る

 

2.臨地実習指導委員会

【目標】

教育機関と連携し、効果的な実習ができるよう実習環境を整える

【活動内容】

(1)  教育機関との連絡会

(2)  安心・安全な実習環境の提供と実習指導の実践

(3)  臨地実習指導者の育成

(4)  地域への看護情報発信

 

3.業務改善委員会

【目標】

(1)  看護提供システムの検討を行い、ペア制での業務の推進を図る

(2)  ケアの提供を行う患者受け持ち制の推進を図る

【活動内容】

(1)  ペア制での業務を推進し安全・安心な看護の提供を図る

(2)  受け持ちの看護師の役割発揮

(3)  看護の質の向上、接遇

 

4.看護研究委員会

【目標】

(1)  看護実践に基づいた研究を支援する

【活動内容】

(1)  日々の看護実践の中から研究課題を明確にし、取り組むことができるよう支援する。

 

5.褥瘡予防対策部会

【目標】

褥瘡発生率0.05以下にする

【活動内容】

(1)褥瘡発生因子の評価を適切に行い、個別性のある看護提供をする

(2)実践可能な褥瘡予防対策マニュアル作成

(3)多職種連携しチーム医療の推進

 

6.リンクナース部会

【目標】

感染対策の標準化および統一化

【活動内容】

(1)  手指衛生の徹底

(2)  針刺し・血液暴露事故防止

(3)  環境整備

 

7.セーフティーマネージャ部会

【目標】

安全・安心な看護の提供

【活動内容】

(1)  患者誤認防止

(2) 誤薬防止

(3)  アセスメントを適切に行い、転倒転落予防

(4)  5R・5Sの徹底

 

8.クリニカルパス部会

【目標】

院内クリニカルパス委員会と連携し、看護職員のクリニカルパスの運用推進・作成推進・効果的活用推進を図る

【活動内容】

(1)  クリニカルパスの運用・作成・修正

(2) クリニカルパスの運用に向けた教育・研修

 

9.緩和ケアリンクナース部会

【目標】

(1)緩和ケアに関する活動の推進

【活動内容】

(1)緩和ケアに関する研修会の開催

(2)症状コントロールのアセスメント、評価の検討

(3)事例検討開催