岩手県立磐井病院

放射線技術科

 

  • 患者さんへの放射線被ばくの低減を心がけつつ、より多くの情報を提供できる様に学会や研修会などの発表・参加を積極的に行い、日々研鑽をしています。
  • 診療放射線技師はより高度な知識と技術が求められる為、専門性の高い技術の習得・レベルの維持・スキルアップを心掛け様々な認定を取得しています。
  • 患者さんに安心して検査や治療を受けていただけるように他部署のスタッフとの連携やコミュニケーションを大切にし、思いやりのある誠実な行動を心掛けています。
  • 地域連携室を経由していただくことで、他院からの検査にも対応しております。

CT検査

1:SIEMENS社製 Definition Flash 64列

2:Canon社製 Aquillion Ligtning 80列

  • CTとは、Computed Tomography(コンピューター断層撮影)の略です。X線を利用し、回転しながらデータ収集、人体の輪切り画像をコンピューターによって再構成する装置です。
  • 当院の装置はDual SouseCTといって、管球と検出器を2対搭載し、同時に撮影とデータ収集を行います。
  • 従来機と比べて4倍以上の高速撮影被ばく低減・造影剤の減量などが可能です。
  • 画像データから3D画像、血管像、ヨードマップ画像等などの特殊な画像を作成し、詳細な診断情報を提供しています。
  • 小児や妊婦さんなどの被ばく低減を考慮したい患者さんには、低線量撮影が可能である装置を使用し、撮影を行っております。

MRI検査

SIEMENS社製 MAGNETOM Aera 1.5T

  • MRIとは(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像)の略称です。非常に強い磁石(磁場)と電波を利用して、人体の様々な断面を撮像する検査です。
  • 当院では1.5Tテスラの高磁場装置を使用しており、様々な部位・疾患に対して必要な情報を提供しています。
  • MRI検査は放射線を利用していないため、放射線による被ばくありません。
  • 特殊な環境下(強い磁場)で行う検査ですので、受けられる前の検査説明やホームページでご説明してある内容の注意事項を十分にご確認していただきます。

MRI検査を受けるための注意事項

*次のような物を身につけている方はMRI検査を受けることができない場合があります。

  1. 心臓ペースメーカーが留置されている方
  2. 人工内耳、人工中耳の方
  3. 血管へのステント置換術を8週間以内に受けられた方
  4. 古い人工心臓弁の手術を受けられている方
  5. 眼に微細な金属片が入っている(または入っていると疑わしい方)
  6. チタン製以外の脳動脈瘤クリップが入っている方
  7. 金属の義眼底の方
  8. 骨折によりボルト固定がされたままの方
  9. 躯幹全体に入墨のある方
  10. 避妊リングを体内に入れている方

放射線治療 VARIAN VitalBeam

放射線治療とは
  • 手術・薬物療法と並ぶ、がんの3大治療法の一つで、がん患者さんの増加とともに治療件数も年々増加しています。
  • X線や電子線などの放射線を用いて、がんや腫瘍細胞に合わせた放射線の照射をおこない、臓器の機能と形態を出来るだけ温存します。
  • 放射線はがん細胞のDNAにダメージを与えることで、がん細胞を壊します。同時に正常細胞もダメージを受けてしまいますが、がん細胞とは異なり自分自身で修復することができるのです。
  • がんによる痛みや症状の緩和などにも用いられています。
  • 専門の資格や知識を持ったスタッフが丁寧に対応しておりますので、安心して放射線治療を受けていただけます。

マンモグラフィ検査

FUJIFILM社製 AMULET Innovality トモシンセシス搭載装置
読影システム:Net Cam社製 mammodite

マンモグラフィとは?

乳房のX線撮影のことです。

乳房は皮膚や脂肪、乳腺など柔らかい組織で出来ているため、特殊な専用装置を使用します。 触れても分からないような早期の乳がんや、しこりを作らない乳がんを腫瘤影や細かな石灰化像として描出することができます。

 

トモシンセシスとは??

X線写真は2Dですので、どの高さにあるものも、すべて平面として同じ面にあるように見えてしまいますが、角度をつけて何回か撮影することで物のある高さに位置のずれを生じさせ、そのずれからどの高さにあるのかを計算することで、乳房を薄くスライスしたような画像を描出します。

乳房の重なりが少なくなり、乳腺に隠れて見えなかったものを細かく描出し、高濃度乳房などで発見しにくい病気を見つけるのに大変有効です。

核医学検査

SIEMENS社製 Symbia Evo Excel

  • RI検査(シンチ)とも呼ばれる核医学検査は、放射線を利用した画像診断の一つです。
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  • 体内に投与した放射性医薬品(微量の放射線を含む)が臓器や体内組織などに集まる様子を画像化し、疾病の診断、病期や予後の確認、治療効果の判定などに有用な情報として提供します。
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  • 検査だけではなく、バセドウ病や甲状腺の治療、骨転移の疼痛緩和、骨転移のある去勢抵抗性前立腺癌の治療、なども行っております。

血管撮影装置

SIEMENS社製 Artis Q BA Twin

  • 血管撮影装置ではInterventional Radiology(以下 IVR)という、X線や超音波などの画像診断装置で体の中を透かして見ながら、細い医療器具(カテーテルや針)を入れて、標的となる病気の治療などを行います。
  • IVRは外科手術のように、おなかや胸を切らずに体内の臓器や血管の治療をするため、体への負担が比較的少なく済みます。
  • 医療器具を入れる穴も数ミリと小さいため、治療後の傷もほとんど残りません。
  • 心臓の血管が詰まる心筋梗塞などの検査や治療も、この装置で行っています

一般撮影検査

FUJI FILM社製 DR CALNEO
SIMADZU社製 RAD speed Pro

・X線を用いた撮影(一般的にレントゲン撮影と呼ばれています)のことで、全身の撮影を行っています。

体内を通り抜けたX線を、体内の画像情報として描出する検査です。

CT検査やMRI検査と比べると、撮影時間や放射線の線量が少なく来院当日にでも撮影を受ける事ができます。

当院の一般撮影はFPD(Flat Panel Detector)という装置を使用し、そのデジタルデータを画像化して検査を行っています。

X線TV(透視検査)

SHIMADZU社製 SONIALVISION
SHIMADZU社製 SONIALVISION G4
FUJIFILM社製  CUREVISTA Open

  • X線を用いてリアルタイムに人体を透視、撮影を行う装置・検査のことをいいます。
  • 人体を透視して見ることができるため、様々な部位・診療科で使用しています。

 

主な検査
  • 上部消化管造影検査、注腸造影検査、嚥下造影検査 、 ERCP(内視鏡的逆行性胆道膵管造影)、   UVG(尿道膀胱造影)、骨整復など

骨塩定量装置

HITACHI社製 ALPHYSLF

  • 骨粗しょう症の診断・予防・治療に役立てることができる検査装置です。
  • DEXA (Dual Energy XRAY Absorpiometry)法による腰椎・大腿骨・前腕の骨密度を測定する事が出来ます。
  • この装置での検査は、少ない被ばく線量で高い精度の測定ができます。

当院の認定技師 資格一覧

  • 放射線治療専門放射線技師
  • 放射線治療品質管理士
  • 医学物理士
  • X線CT認定技師
  • Ai認定技師
  • 検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師
  • 第一種放射線取扱主任者
  • ヨード外来131アブレーション講習修了技師
  • 去勢抵抗性前立腺癌の治療
  • PET研修セミナー修了技師
  • 救急撮影認定技師
  • 日本血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師
  • 岩手DMAT隊員
  • ICLS

医療被ばくに関して

放射線技術科では、人体に影響があると言われている放射線(X線)を使って検査や治療を行っています。その検査は、患者さんが病気やけがの正しい診断を受けるため、また次の治療に役立てていただくために行うものです。

私たちが使用する放射線(X線)の量は、身体に影響が出ると言われている量よりもはるかに少ない量を使用しています。

必要最小限の放射線量で病気を見つけ、正しい診断を行ってもらうための検査を行っておりますので、放射線による影響をご心配されることはありません。

安心して検査をお受け下さい。

妊婦さんや検査がご心配な方は、検査の予約時や検査前にお気軽にご相談下さい。