特徴
産婦人科は女性生殖器(子宮、卵巣、卵管、腟)、および関連した内分泌器官(視床下部、下垂体)を扱う診療科です。
当院産婦人科は両磐地方における基幹病院としてのみならず、岩手県奥州地方から宮城県北等にわたる総人口約30万人の医療圏を有しております。
産科分野においては、平成23年4月からは岩手県地域周産期母子医療センターとしての運営を開始し、新生児科の協力のもとに早産を含めたハイリスク分娩に対応しています。また、妊娠・分娩・産褥期間の安心、安全を提供するために週1回の産婦人科、新生児科、および病棟スタッフとのカンファレンスを開催し、周産期チームとしての意思統一を図っています。令和元年8月には、これまでの母乳育児推進活動が評価され、WHO(世界保健機構)とユニセフによる「BFH: baby friendly hospital(赤ちゃんにやさしい病院)」に認定されております。
婦人科分野においては良性疾患から悪性疾患まで幅広く対応が可能です。良性腫瘍の治療においては、子宮全摘術(全腹腔鏡下/開腹)、子宮筋腫核出術(開腹/腹腔鏡下/子宮鏡下)、子宮付属器腫瘍摘出術(腹腔鏡下/開腹)、子宮脱手術(腹腔鏡下)などを行っております。悪性腫瘍に対しては、がん治療専門医/婦人科腫瘍専門医が在籍し、院内各科及び岩手医科大学、東北大学、宮城県立がんセンター等の高次医療機関と連携し治療にあたっており、手術・化学療法・放射線治療等の集学的治療にも対応しております。
対象となる疾患
産 科:正常、異常によらず妊娠にかかわる全般及びおおむね妊娠34週以降の分娩。
婦人科:感染症、腫瘍、月経困難症、内分泌異常、更年期障害、性器脱等の診断と治療。
施設認定
日本産科婦人科学会専門医制度卒後研修指導施設
日本産婦人科内視鏡学会認定研修施設
日本周産期・新生児医学会専門医制度母体・胎児認定指定施設
岩手県地域周産期母子医療センター
母体保護法指定施設
BFH:baby friendly hospital(赤ちゃんにやさしい病院)
診療実績(2023年4月~2024年3月)
手術件数:総手術件数444件(開腹手術45件、腹腔鏡下手術145件、経腟手術等86件)
分娩:518名出生(うち帝王切開分娩167例、双胎2例)