特徴
2014年4月より、当科では頚部胸部を中心とした即時手術(1秒を争い、手術室への移動ができないぐらい具合が悪く、病棟や外来などで生死をさまよっている方を蘇生させるために行う手術)や、いわゆる緊急手術(分単位で急ぎ、手術室で行う手術)、予定手術とそれに引き続く集中的治療に対応しております。2014年4月~2015年1月の10ヶ月間で、平均すると週に1件程度で、計42例の手術を行っております。代表的な例として、即時手術では輪状甲状靱帯切開術、大動脈遮断バルーンカテーテルによる大動脈遮断術を行いました。緊急手術としては、頚部刺創に対する頚部洗浄ドレナージ術、胸部刺創による肺出血・血気胸に対する肺切除術、心膜損傷に対する審査胸腔鏡、体幹部から会陰部軟部組織感染症に対する病巣掻把・洗浄ドレナージ術を行いました。予定手術としては、頚部リンパ節生検術や気胸や膿胸、肺腫瘍に対する手術を行いました(完全胸腔鏡下と言って、特殊なカメラを用いて、従来よりも小さな創で手術することもあります)。
形成外科と共同で広範囲熱傷に対して植皮術を行うこともあります。
また、気管支内視鏡も盛んで、普段から生検などを行っているため、空気の通り道の気道や気管に入ってしまった食べ物などの異物で窒息してしまった方の除去なども行っております。
2014年以前から力を入れていた内科的治療に加え、2014年からは手術をはじめとした外科的手法や気管支内視鏡も駆使し、少しでも住民の皆様のお役に立つことができればと考えております。
救急科
〈診療実績〉(令和4年度)
入院患者数 | 644人 |
入院患者死亡数 | 60人 |
救急車・ドクターヘリによる患者収容件数 | 3,005件 |
救急外来での心肺停止症例の治療実績 | 103人 |
学会認定施設
- 日本救急医学会救急科専門医指定施設
- 日本DMAT指定施設