「いつでも どこでも その人らしく」
当院緩和ケア病棟は、岩手県で初めての緩和ケア病棟として2006年4月に開設されました。
『緩和ケア病棟』は、“終末期になったら入院するところ”と誤解されますが、正しくは、“苦痛を和らげて過ごすところ”です。また、お迎えが近いときの苦しさを和らげるための入院にも対応しています。
緩和ケア病棟 基本方針
患者さんの身体や心のつらさを和らげ、患者さん・ご家族の意志を大切にして、「その人らしく」穏やかな毎日を過ごすことができるよう寄り添っていきます
緩和ケア病棟でやっていること・できること
- 痛みやつらい症状(息苦しさ、吐き気、食べられない、眠れない、不安など)を和らげるよう支援いたします
- 外出や外泊のお手伝いをいたします
- 家族が付き添い泊まることもできます
- 緩和ケア病棟で開催される、季節の行事に自由に参加できます
入院の対象となる患者さん
当院では以下の4つの条件を満たした方が、緩和ケア病棟に入院できます。
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がんを患っている
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がんのための苦痛がある
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ご本人が緩和ケア病棟入院を希望している(ご本人が判断できない時は、ご家族が希望している)
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ご本人は症状について説明を受け、理解されている
ご注意いただきたいこと
- レスパイト入院:介護者の負担を軽減するための一時的な入院はご相談ください。
- 入院後、症状が和らぎ病状が安定している場合には、療養場所(自宅退院、施設、転院)を相談させていただきます。
- 緩和ケア病棟に入院中は、抗がん剤の治療は行いません(体調が整って退院した後は、制限はありません)。また、基本的に輸血治療も行いません。
- お迎えが間近になり、体力が低下したことにより、呼吸や心臓が止まった場合には、静かに見守ります(心肺蘇生は行いません)。
病棟の設備
- 病棟は5階にあり、病床は24床です。そのうち、13床が無料個室、7床が有料個室(7.140円、4.510円)、2床室が2室あります。個室には、ご家族が付き添いできるよう、ソファベッドか畳スペースが備えてあります。
- そのほか、ご家族が泊まることが出来る家族控え室が2部屋、ラウンジキッチン、浴室などの設備があります。
- 病棟には屋上庭園が隣接されており、ベッドのまま外に出ることもできます。
スタッフ
医師、看護師、がん専門看護師、がん性疼痛認定看護師、緩和ケア認定看護師、看護補助者、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、医療社会事業士、ボランティアスタッフ
応援:精神科医師、臨床心理士(公認心理士)
相談窓口・お問い合わせ
岩手県立磐井病院 がん相談支援センター(患者支援センター)
TEL:0191-23-3452 FAX:0191-21-3990